
広陵“じつは取材統制あった”異例の復帰戦ウラ側「抗議する記者も…誰が質問を制限した?」現地記者は見た…中井哲之を継いだ“34歳監督”は険しい表情
警察にも試合日程伝えていた…
広島県高野連も、過熱する報道への対策として、事前にウェブ上の「取材申込フォーム」を作成し、報道陣の見込み数を把握。一般観客の入場を制限しただけでなく、学校のある広島市安佐南区の警察署にも試合日程を伝え、不測の事態に備える徹底ぶりだった。
試合終了直後、大会運営をつかさどる、県高野連関係者から取材開始時間がアナウンスされ、報道陣が一斉に取材場所へと移動する。まず、報道陣が成す輪に身を投じたのが、8月21日付で、中井哲之前監督に代わって指揮を執ることになった松本健吾新監督、34歳だった。
取材統制あった…現場の様子
8月30日の試合終了後から順次各社が記事をリリースしたが、掲載されるコメントにどこか“つぎはぎ”のような違和感を覚えた読者もいるのではないか。それは、試合後の取材にあたって、県高野連が敷いた質問内容の制限が関係している。
取材開始早々、県高野連の担当理事から「今大会、秋の地区予選に関する取材のみでお願いします」との注意喚起がなされた。この瞬間、鈴なりの報道陣にピリついた空気が走った。
それもそのはず、報道陣の多くが、監督交代の内幕、もしくは8月10日に発表された夏の甲子園出場辞退から新チーム発足の道程について問いかけようとグラウンドに足を運んでいるのは明白だ。取材に転じるタイミングでの“待った”に、大勢の困惑と憤りが手に取るようにわかった。
質問内容が制限されているとはいえ、報道陣も簡単には引かない。試合内容に関する質問から入りつつ、今回の問題についてや監督交代の経緯についての質問を差し込む。ほとんどが、県高野連関係者にすかさず「試合に関する質問のみでお願いします」「それは関係ないですよね?」と制止されたが、いくつかの質問は網をすり抜け、松本監督が回答に転じた。その一つが、「自身より年長のコーチもいた中、なぜ新監督に選ばれたと思っているか」だった。松本監督は、中井惇一前部長に次いで若いスタッフである。
「学校の判断で、僕は与えられた役割をただ全うするだけですので。これ以上は答えられません」
こう回答するにとどめ、口を真一文字に結んだ。
取材終了後、一部の記者が取材のかじ取りを行った県高野連関係者の下に駆け寄った。ときに過剰にも感じられた取材統制への抗議である。件の関係者が伏し目がちに、「申し訳ない思いもある」と返答していた。
聞くと、質問内容を今回の試合の内容に限定するのは、広陵、県高野連の意向が一致した上での決定だったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dfebf3eae63c69631485d...
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