イスラエル、カタール首都に攻撃 「ハマス幹部を標的」
2025.09.10 Wed posted at 06:38 JST
(CNN) イスラエルは9日、イスラム組織ハマスの指導部を標的にカタールの首都ドーハを攻撃した。カタール内務省によると、現場で警備にあたっていた職員1人が死亡したほか、複数が負傷した。
カタールの発表によると、攻撃を受けたのはハマス政治局のメンバーが住む住宅。
ハマスは声明を出し、攻撃でメンバー5人が死亡したものの、パレスチナ自治区ガザ地区の停戦の交渉団に犠牲者はなかったと明らかにした。ハマスは攻撃の主な標的の一人は交渉団を率いるハリル・アル・ハイヤ氏だったと説明した。ハマスが明らかにした死亡者リストにハイヤ氏の名前はなかったが、同氏の息子が死亡したとみられる。
カタール外務省はイスラエルの攻撃は「卑劣」で「国際法にあからさまに違反する」と非難した。カタールはイスラエルとハマスの停戦協議を仲介してきた。
ハマスは声明で「トランプ米大統領から最近あった提案についての協議が行われている中での交渉団への攻撃は、ネタニヤフ政権が合意を求めていないことは疑いの余地がないことを証明するもの」と述べた。
一方、イスラエルのネタニヤフ首相とカッツ国防相は、8日にエルサレムで発生し、少なくとも6人が死亡した銃撃事件を受けて、カタールのハマス指導部への攻撃に備えるよう治安機関に指示したことを明らかにした。
また、多数が犠牲になった2023年10月のハマスによるイスラエル奇襲に照らせば、今回のドーハへの攻撃は「完全に正当化される」とした。
イスラエル政府高官によると、米国には攻撃を事前に通知したという。
停戦協議に関してトランプ氏は7日、「イスラエルは私の条件を受け入れた。ハマスも受け入れるべき時だ」とSNSに投稿していた。
https://www.cnn.co.jp/world/35237776.htm...
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