【ソウルAFP=時事】韓国に駐留する米兵を相手に売春婦として働くことを強制されたと主張する韓国人女性100人以上が、米国による虐待を訴える画期的な訴訟を韓国政府に対して起こした。
原告弁護団が9日、明らかにした。
歴史家や活動家によると、1950年代から1980年代にかけて、何万人もの韓国人女性が国営の売春宿で働き、北朝鮮から韓国を守るために駐留する米兵に性的サービスを提供していた。(途中略)
60代の原告の一人はAFPへの声明で、「米兵に殴られたことは今でも忘れられない。
飲み物をつぐ時に頭を下げただけで、笑わなかっただけで、あるいは何の理由もなくてもぶたれた」と、述べた。
この女性は17歳の時にだまされて売春婦にさせられたという。
バーテンダーになるつもりだったが、性労働を強いられ、「借金」を負っているので辞めることはできないと言われたという。
■「歩くこともできなかった」
女性は、「私たちは毎晩、米兵のところに連れて行かれ、性的虐待を受けた。毎週、性病検査を受けさせられた。
少しでも異常があれば、狭い部屋に閉じ込められ、強いペニシリンを太い針で打たれた」「注射はあまりにも強烈で、足が震え、歩くこともできなかった」と語った。
原告らを支援する女性の権利活動家たちは共同声明で、米軍が「韓国憲法を無視し」、女性たちの個人の自由を奪い、「人生を台無しにした」と非難した。
弁護団によると、この訴訟では韓国政府が被告となっている。現行法では、韓国政府はまず任務中の米兵による違法行為について被害者に賠償し、
その後、米政府に賠償を求めなければならないとなっているためだ。
弁護士のハ・ジュヒ氏はAFPに対し、「この訴訟は、韓国政府と米軍当局の双方に違法行為の共同責任を負わせることを目指している」と述べた。
米国は、核武装した北朝鮮からの防衛を支援するため、今も兵士約2万8500人を韓国に駐留させている。
在韓米軍はAFPに対し、「この問題に関する報道は承知している」「法的手続きが進行中のためコメントは控える」と述べた。
https://www.jiji.com/sp/article?k=20250910047886a&g...
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