二ホンとニッポン 「日本」に2つの読み方がある理由とは?
どちらの読み方が正しい? 専門家が解説
日本と書いて「二ホン」とも「ニッポン」とも読みますが、
なぜ2つの読み方があるのでしょうか?
「日」は漢音「ジツ」と呉音「ニチ」、「本」は漢音・呉音とも「ホン」であるとのこと。
そのため、まず呉音読みでニッポンと発音されたものが始まりだそうで、
しだいに促音を発音しないニホンに変化。今となってはどちらも使用されている
…という説が有力だとか。ちなみに、国号呼称としては室町時代から両方使用
されていたということも分かっているようです。
読み方が正しいのはどっち?
結論から言うと、“どちらが正しい”というのは明確になっていません。
はがきや切手にNIPPONと印刷表示されていますが、国家的に読み方を決定したことは
これまで一度も無いそう。1934年3月19日に臨時国語調査会で「国号呼称統一案」を
発表しニッポンとすることが決議されましたが、政府で採択するまでには至らなかったよう。
その後、戦前の帝国議会や戦後の国会を通じて何度か国号呼称の統一が問題になった
そうですが、そのたびに政府側は「にわかにどちらかに決めることは困難である」
ということを貫き通したのだとか。
日本放送協会の放送用語並発音改善調査委員会では、1934年に国号としては
「ニッポン」を第一の読み方とし「ニホン」を第二の読み方とすることを暫定的に決めました。
そして1951年の同委員会で「正式国号として使用の場合はニッポン、その他はニホンと
言ってもよい」という決定をしています。
「日本橋」は、東京ではニホンバシ、大阪ではニッポンバシと読みます。
「日本」という言葉。さらに調べてみると、続々と興味深い情報が出てきそうです。
https://jocr.jp/raditopi/2025/09/22/655441...
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