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ドゥテルテ氏は、お出迎えになった天皇陛下が差し出された右手を、
直接ではなく、まず一礼してから握った。
会見は約25分行われ、天皇陛下が
「先の大戦では多くのフィリピンの人たちが犠牲になりました」
と述べられると、ドゥテルテ氏は
「両国は川の流れのように過去を乗り越え、今日の協力関係を築いてきました」
と応じた。
ドゥテルテ氏は会見冒頭、手を膝に置き緊張した様子だったが、
徐々に打ち解けた雰囲気に変わり、御所を後にする際には、
見送られた両陛下に何度も頭を下げる場面もあったという。
「スーツ姿で、きっちりとして控えめだった」
「腕まくりをしたり、ガムを噛んだりしなかった」
フィリピンメディアもドゥテルテ氏の態度や服装についてわざわざ伝えた。
帰国し、地元ダバオに戻ったドゥテルテ氏は記者会見し、
天皇、皇后両陛下との会見の感想を語った。
ちなみにこのときのいでたちは、スーツではなく、革ジャン姿だった。
「これまで多くの偉大な指導者たちの住まいや宮殿を訪れたが、
こんなに簡素な宮殿は初めてだった。本当に小さな住まいだった」
こう振り返ったドゥテルテ氏は「簡素」の一例として
「応接室には1枚の絵画も飾られていなかった」と紹介した。
両陛下の控えめで謙虚なお姿も強く印象に残ったようで、
「その立ち居振る舞いは陛下の称号にふさわしい」とも語った。
フィリピンメディアは「ドゥテルテ大統領が日本の天皇、皇后の
シンプルなライフスタイルと控えめな態度に畏怖」と伝えた。
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