大阪万博「テストラン」、入場に1時間以上待った人も…「並ばない万博」へ課題露呈
2025/04/06 09:21
大阪・関西万博は6日で、開幕まであと1週間となる。人工島・ 夢洲ゆめしま (大阪市此花区)の会場では5日、リハーサル「テストラン」の2日目が行われ、初日の3倍の約3万人が参加した。抽選で選ばれた大阪府民も初めて会場に入ったが、入場時に1時間以上待った人もおり、「並ばない万博」を掲げる日本国際博覧会協会(万博協会)は、改善を図る考えを示した。
リハ2日目「入場に70分」
万博協会によると、大阪メトロ中央線夢洲駅と接続する東ゲートを午前9時に開け、金属探知機16基を使って手荷物検査を実施。入場を待つ列は徐々に延び、同10時台の入場予定者が入場を完了したのは同11時30分頃になったという。
堺市堺区の男性(75)は「入場に70分かかって疲れた。本番ではどれだけ待たされるのか」と懸念した。長女と訪れた大阪府池田市の女性会社員(32)も「入場ゲートで1時間くらい待った。近くの人が『パビリオンの予約に間に合わない』と話していたのが聞こえ、改善が必要だと思った」と語った。
万博協会幹部は、入場時の手続きについて「オペレーションやゲート数を検証し、改善していく」と話した。
大阪府の吉村洋文知事は5日午後、会場で記者団に「入場をいかにスムーズにするのかは非常に重要だ。開幕日には15万人が予約している。状況によって、ゲートを早く開けることも判断の一つだろう」と語った。
この日、パビリオンは、国内館の全27館がオープンし、海外館は参加国が自前でつくる「タイプA」の全42館のうち8館が開館した。
多くのパビリオンが事前予約制を導入。受け入れ可能な人数に達し、当日の予約ができないケースがみられた。予約の必要がない場合でも、長蛇の列ができたパビリオンもあった。
森をテーマにした映像や体験を楽しめる「住友館」では午後0時半過ぎ、待ち時間が「1時間40分」を示す看板が掲げられた。
幼い子ども2人を連れて午前中に来場した大阪府大東市の会社員女性(41)は、パビリオンを一つ予約できたが、他に当日予約できる枠が午後4時しかなかったという。「夕方まで子どもたちと待つのは難しい」と困っていた。
テストランは運営上の改善点を洗い出すのが目的で6日も行われ、3日間で計約9万人を招待している。
【以下サイトで】
https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250406-OYT1T50012...
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