長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)の元島民でつくる「真実の歴史を追求する端島島民の会」(島民の会、63人)が、軍艦島に関するNHK番組「緑なき島」を巡りNHKの会長が謝罪するに至った経緯を取り上げたドキュメンタリー映像の制作を目指している。番組映像は韓国メディアが相次いで報じ、戦時徴用を巡る虚偽情報が拡散した契機とされる。韓国語版も含めた制作費など600万円を目指し、18日にクラウドファンディング(CF)を開始した。
NHKは検証番組「考えていない」
「緑なき島」を巡って、元島民は令和2年11月以降「軍艦島で撮影された映像ではない」と訴え、NHKに訂正と謝罪を求めてきた。昨年12月、NHKは東京簡裁で成立した調停で一部映像について「(端島炭坑の)坑内との確認が得られていない」と認め、NHKの稲葉延雄会長は今年3月、元島民に対し「つらい思いをさせた」と謝罪した。
一方、NHK幹部は稲葉氏と元島民の面会後、一連の経緯について、検証番組の制作について「考えていない」と記者団に語っている。
◆「本当の問題解決はこれから」
島民の会はHP上で、稲葉氏の謝罪について「問題解決の大きな前進となった」と評価した上で、「しかし、本当の問題解決はこれからだ。誤解が広がっている韓国の人々に、しっかりと事実を伝えなければならない。『緑なき島』の映像を繰り返し引用して『軍艦島は地獄島』と伝えた韓国の国立施設や報道機関に対しても、その誤りを訂正してもらう必要がある」と指摘した。
島民の会は、80歳代、90歳代の高齢者も少なくない。それでも、HP上で「何が真実であるかを客観的かつ丁寧に検証しながら、真実の歴史を取り戻すために闘い続けます」と強調している。
◆「われわれの時代で解決」
島民の会幹事長の中村陽一氏は産経新聞の取材に「本来NHKが検証番組を作るべきだが、作らないということで、われわれが検証動画を作る」と述べ、「韓国側に何としても『あなたたちは間違っている』と伝えたい。端島はあなたたちがいうような島ではない」と強調した。
韓国では昨年12月、戦時中に軍艦島で朝鮮半島出身の子供たちが虐待的な労働を強いられたという児童向けの絵本も発刊されている。
中村氏は韓国で流布されている軍艦島を巡る誤解の解消について「何が何でもわれわれの時代で解決しないといけない」と強調し、「(寄付された)お金が少しでも余れば、韓国のお子さんが端島のことがきちんと分かる児童本も作らないといけない」と語…以下ソース
https://www.sankei.com/article/20250718-HRIV7WSONNBNJ...
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