フンセン元首相が自分の裏利権を守るために、前盛期から続いている国境紛争を利用している。
もちろんその裏利権は中国の犯罪組織が提供しているものだ。
表の中国人経営のカジノはもちろん、中国人が率いる国際詐欺団から得られる裏収入などはフンセン個人には大きい。
これらの施設や裏の本拠地は国境にあり、これを国際社会がタイに要請して壊そうとしている。
カンボジアやラオスは中国政府の莫大な紐付き援助で中国が乗っ取ったのも同然の国。
彼らの裏の利権を守るためにフンセンがカンボジア政府を動かしている。
日本のように、この両国間国境をサプライチェーンの一部としている国は当然影響を受けるが
タイとカンボジア、当事国に限れば国境が閉まったままで不利益を被るのは圧倒的にカンボジア。
カンボジアはタイに120万人と言われる安い労働力を提供しているし、
生活用品をはじめとする工業製品や食品は多くをタイに依存している。
カンボジア観光もタイ経由であり、そういうのが止まれば大変な打撃を受ける。
カンボジアからの人的資源が止まればタイにも当然短期的には影響が出るが、
ミャンマーやラオスなどの代わりの労働力が存在し、いずれは取って代わられることになる。
出稼ぎがなくなればカンボジアは外貨を稼ぐ強力な手段を失う。
それでもフンセンはタイと対立することを選んでる。
わざわざタイを挑発して、紛争を引き起こした。
カンボジア軍は旧式で兵力に圧倒的差があるが、それでも一時の緊張を作り出すことはでき、
これ以上は踏み込まなくなるのでカジノや国際詐欺団の拠点は守れる。
フンセンがタイ首相との電話をリークしたのもタイを混乱させ、止めることができたからだ。
寺院などでの領土対立は衝突があっても変わらないことを知ってるので、あえて行っている。
フンセンはタイの有力者タクシンらのチナワット家との縁を切っても、中国系組織が大事なのだろう。
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