■「むごい仕打ち」に直面するクルド人の子どもたち…心と命を守るため、できることは
「クルドの子どもの『命』を守る」
クルド人など外国人の子どもに日本語や勉強を教える認定NPO法人「メタノイア」(東京都足立区)が、激化するヘイトスピーチなどに悩むクルド人の子どもたちの現状と対策を考える緊急の連続オンラインセミナーを17日から開く。
メタノイアのクルド人スタッフら実情を知る人たちが登壇する。
◆「強い不安」の背景にある圧力
メタノイアの山田拓路代表が狙いを語る。「クルドの子どもたちはいま強い不安にさらされており、少しでも安心して暮らせるようセミナーで(視聴者の)みなさんと一緒に何ができるか考えたい」
不安の背景には、市民と政府が強める圧力がある。
7月の参院選前後から外国人へのヘイトスピーチが激しくなる中、クルド人の小学生が日本人の男性から暴行されたとみられる事案が発生した。
また、出入国在留管理庁(入管庁)が、在留資格を失ったクルド人を強制送還する事例も相次ぐ。
この結果、親子が離れ離れになったり、日本語しかできない子どもがトルコに送還されたりするケースが明らかになっている。
◆クルド人や弁護士が登壇
セミナーの初回(17日)は埼玉県川口市の教室で子どもに勉強を教えたり、相談に乗ったりしているクルド人の若者メルバンさん(仮名)が講師を務める。
子どもたちの心の痛みや、差別の実情を説明する。
2回目(19日)はクルド人への排斥デモを繰り返した男性を訴えた訴訟の代理人を務める神原元弁護士が、ヘイトを放置することの問題点を話す。
3回目(25日)は、東京大大学院の高谷幸准教授が、子どもの人生を大きく変える強制送還の問題点を問う。
4回目(26日)は支援団体「在日クルド人と共に」代表の温井立央さんとともに「私たち市民は何ができるか」を考える。
いずれも午後8時から1時間。各回とも無料。参加するにはイベントサイト「Peatix」でチケットを申し込む。
メタノイアは教室の運営資金として寄付も募っている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43612...
返信する