静岡県伊東市の田久保真紀市長(55)が10日、自身に対する不信任決議案を全会一致で可決した市議会を解散した。
自身の学歴詐称問題に端を発しながら議会解散に踏み切ったことには、「大義がない」と批判の声が大きい。
それでも地元の一部には田久保氏を熱狂的に支持する人たちがいる。
◆「伊東市のバックに『悪の組織』がいて裏で市を操り…」
「『悪の組織』が牛耳る今の伊東市を変えるには、田久保さんが必要」。
田久保氏の熱烈な支持者だという男性(87)の気持ちは今も揺るがない。
男性は約1年前、同市で計画された大規模太陽光発電所(メガソーラー)に関する報告会で田久保氏と知り合った。
「とにかく純真無垢(むく)。私利私欲もなければ、金に対する欲もない。志を常に持つ、芯の強い女性だ。
こびも売らないし、功名心も野心もない」と人柄にほれ込み、5月の市長選で支援に回った。
田久保氏が市長になるまでは伊東市のバックに「悪の組織」がいて裏で市を操り、利得を得ていたと主張する。
「市役所から経済3団体まで合わせて約8000人が『悪の組織』か『輩の一団』。海の家から(市最大のイベント)按針(あんじん)祭まで担っている」と言う。
◆「学歴に関する話なんて一切出て来なかったのに…」
学歴詐称問題が浮上しても「まず学歴を問うこと自体がおかしい。それまで学歴に関する話なんて一切出て来なかったのに。
学歴が議論の対象なら、前市議から前市長まで全て調べるべきだ」。
田久保氏がメディアの取材に正面から答えない場面も多いが、「メディアは作為的に質問する。
メディアの質問に全て回答する責任なんてないし、何を質問してもいいということはない。メディアは勘違いしている」と報道機関に矛先を向ける。
◆「チラ見せなんて真っ赤なうそ」
市議会調査特別委員会(百条委員会)では、田久保氏が今年6月になって初めて除籍と知ったという主張は虚偽と認定されたが、男性は「田久保さんは除籍と本当に知らなかった」と主張する。
「卒業証書」とされる書類を議長らに「チラ見せ」したとの話も「あれはでっち上げ。真っ赤なうそ」と言う。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/43647...
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