系外惑星K2-18bに「生命の兆候」を検出 これまでで最も有望
太陽系外惑星「K2-18b」にこれまでで最も有望と思われる生命の兆候が検出された。
17日にアストロフィジカル・ジャーナル・レターズ誌に掲載された論文で明らかになった。
ただし、専門家らの見方は慎重で、地球外生命の決定的な発見とは断言していない。
研究チームはジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡を用いて、K2-18bの大気中にジメチルスルフィド
とジメチルジスルフィドの存在を示唆する化学的な痕跡を検出した。地球上では、これらの分子は
いずれも微生物、特に海洋植物プランクトンによってのみ生成される。
地球から124光年離れたK2-18bは、「ハイセアン惑星」である可能性がある。
ハイセアン惑星とは、水素に富む大気を持ち、全体が液体の水で覆われた、居住可能性のある惑星を指す。
マドゥスダン氏らはK2-18bに液体の水の海が存在する可能性があると判断したうえで、
2021年にハイセアン惑星の概念を初めて理論化した。
検出された分子は、生命を必要としない、惑星上の別の未知の化学反応によって生成された可能性もある。
マサチューセッツ工科大学で物理学や惑星科学などの教授を務める天体物理学者サラ・シーガー氏は、
この惑星自体について全く異なる解釈をしているチームが複数あると述べた。同氏は今回の研究に関与していない。
「ハイセアン説を唱える人もいれば、高温のマグマの海を持つ天体とする人もいる。これは水素を豊富に含む
大気の下に溶岩を持つ惑星で居住可能性が低い環境を意味する。小規模な海王星とみなす人さえいる」
とシーガー氏は指摘する。シーガー氏は、生命の痕跡の可能性を示唆する今回の発見について、
いつまでも可能性にとどまるとの見方を示している。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35232025.htm...
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