唐揚げ1個の給食、SNSで「寂しい」相次ぐ
市「2個分あるので」:福岡市
物価高が続くなか、全国各地の「貧相な給食」が時折、SNSで話題になる。
福岡市では今年4月、小学校の唐揚げ1個の給食がXで「少なすぎる」「寂しい」
と指摘されたが、担当者によると昔ながらの給食だという。
福岡市学校給食公社のホームページによると、この献立は、麦ごはん、鶏の唐揚げ1個、
春キャベツのみそ汁、牛乳だった。計620kcalあり、1食あたり600kcalの市の基準を満たしていた。
市教育委員会の野原健・給食運営課長は「確かに、見え方はちょっと考えないといけない」。
ただ、唐揚げは1個約60g、155kcalを基準に作っていて、「通常の2個分くらいの大きさがある」という。
大きいサイズ1個にすることで、味付けや揚げる手間を省く狙いがある。昭和の時代からこの形で出しているという。
同市の給食の予算は、1人1日1食289.47円(保護者負担分は243.15円)
関係者が恐れるのは、年度末の予算不足だ。このため、年度初めの4、5月の給食は費用を抑え、
メニューが控えめになるという事情も。予算が順調に確保できていれば、年度末に向けて給食の
メニューは充実することになる。
福岡市は九州有数の財政力のある自治体だが、物価高騰自体には苦慮しているという。同市西区の
石丸小学校の阪井裕美栄養教諭は「同じ価格では、以前と同じような献立は立てられない」と話す。
肉の部位を変えたり、価格の高い青ネギやパセリは1g単位で調整したりするほか、加工賃のかかる
個包装のパンは使わないなどの方法で値段を抑えているという。
https://www.asahi.com/articles/AST65351HT65TIPE024M....
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