救急車サイレンに「苦情」 もはや命さえ騒音なのか?


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001 2025/07/21(月) 20:18:41 ID:da5v33qGZA
救急車サイレンに「苦情」
もはや命さえ騒音なのか?
91万件超の出動が示す“共存”と“静寂”のジレンマ

救急出動は年間91万件超、しかし通報の約7割が軽症または不要案件―
―高齢化や社会不安の影響でサイレン苦情が急増している。

東京消防庁への苦情は年々増加しており、そのなかには「救急車のサイレン」に関する
苦情も一定数含まれている。これを受け、住民への配慮を最大限にしつつ救助活動を
行うため、救急車のサイレンは日々改良が進められている。

東京消防庁が2025年3月に公表した「都民の声」では、770件の意見が寄せられ、
そのうち180件(23%)が苦情である。サイレンに対する苦情も含まれ、多くの消防機関で
同様のクレームが相次いでいる。通報者以外にも、匿名の第三者からの苦情が多数届いており、
ストレス発散目的のケースもあると推測される。

救急車は大音量のサイレンを鳴らしても衝突事故が発生する。近年の自動車は遮音性が高いほか、
エアコンや音楽機器の使用により、すれ違う直前まで外部の音に気づきにくい傾向が強まっている。
このため、衝突事故を防ぐ観点から、夜間の住宅街でもサイレンを止めることはできない。
さらに、気づいてもらうためマイクによるアナウンスも実施している。しかし運転中に注意喚起が
聞き取りにくいという声も多く、音量の見直しを求める意見も一定数ある。
一方で住宅はオフィスに比べて遮音性が低く、大音量のサイレンが騒音問題になりやすい。
また夜間は気温が低く、音波の屈折が少ないため遠くまで音が届きやすい。そのため、一軒家が
密集する住宅街近くの主要幹線道路や交差点でのサイレン音は苦情の原因となりやすい。

山口県下関市や愛知県名古屋市では、状況に応じてサイレン音を切り替えられる救急車を導入している。
通常モードに加え、コンフォートモードも搭載し、音量と音程を抑えたサイレンを鳴らせる。
和音やコーラスサウンドを重ね、聴感上ソフトな音質になるよう工夫している。
しかし、現状では交差点などで一般車の認知が遅れる課題がある。このため、赤色灯が目立ちにくく
交通量が多い昼間は通常モードを使用している。

救急関係者は、住環境への最大限の配慮を念頭に救急活動を行っている。しかし現状では、
住民の聴覚的負担を完全に避けるのは困難だ。緊急自動車が出動する際には、状況に関係なく
サイレンの吹鳴が義務付けられている。
今後は、関係者や行政が主導して新技術の導入や地域コミュニティーの改善を進め、社会全体の
意識変容を促す必要がある。サイレンを迷惑な騒音ではなく、「社会インフラの一部」
と捉える理解を醸成することが、苦情対策への近道となる。
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