ホルムズ海峡封鎖でも平気?
「地熱」で日本を救う「次世代発電」
日の丸技術の真価を専門家が解説
https://pinzuba.news/articles/-/1556... サイエンスライターの川口友万氏
「従来の方式だと温泉地が必要だったんです。しかし、温泉地で大規模発電所を建てる
ことになれば、地元の反対もある。電気代が多少安くなっても温泉郷を潰すことに
なってしまったら元も子もありませんから。そういう問題があって、大型の地熱発電は
長いこと進まなかったんです」
そんなもどかしさを抱えてきた日本の地熱発電だが、その壁を崩す切り札として
期待されているのが、「クローズドループ」の次世代地熱発電だ。
「クローズドループは、温泉そのものではなく、地下の熱だけを利用すればいいという
発想から生まれた発電システムです。巨大なパイプラインを地上から地下1000mあたり
の場所まで通し、そこに水を流す。これによって、地熱で温められた熱水が蒸気と
なってパイプラインを上がり、地上にある発電所のタービンを回す。そして水蒸気が
冷えた水はまた地下に循環させ地熱で温める……そういう仕組みです」
これなら水源もいらないので、地下に温泉がなくても火山の多い日本なら理論上、
どこでも発電所は設置できるという利点がある。ちなみに日本は、アメリカ、
インドネシアに次ぐ世界第3位の地熱資源大国だ。
「初期費用も比較的抑えやすく、規模も土地に合わせて調整できるので、どんな
地域でも導入できます。日本はもともと温泉掘削や配管の技術があるので、
その点ではかなり強い。火山列島ですから、地下の扱いに関する技術は他国より
進んでいるんです」
巨大な発電所から送電する従来の給電から、必要な場所で必要な電気を生み出す
地産地消型エネルギーへ――。そんな未来図すら見えてくる。
「原油にも左右されにくいし、自然エネルギーなので安定供給にもつながる。
そういう意味では、かなり期待できる技術です。だからこそ、日本の将来技術の
一つとして、地熱発電が今、再評価されているんです」
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