>>34 不思議な人だね~
逆に聞きたいが円高になればエンゲル係数が下がるのか?
実際の話、円高になると輸入商材の調達価格は下がるけど給与(可処分所得)が、それ以上に下がるから無意味。
ようは円相場とエンゲル係数は無関係。
では、なぜ?円高が進むと可処分所得が下がるのか?
それはもうね、多岐に渡るし到底書ききれないんだけど、貴方にもわかる範囲でいくつか挙げると
今の日本企業は内需(国内市場)だけでは食って行けないから海外市場で稼いでいる。
その海外市場も例えばトヨタなら国内工場での生産は全生産数の約33%で他の自動車メーカーは平均で31%程度。
海外の工場で生産したトヨタ車を世界中に販売して、その利益を還元しているわけだが世界の基軸通貨がドルなので
お金のやり取りはドルベースで行われる。
ここで上でも書いたように至極単純に捉えると円が150円と75円なら利益を日本に持って来た時に価値が2倍違う。
同じ10ドルでも円が150円なら1500円になるが、円が75円だと750円にしかならない。
今やトヨタや自動車メーカーに限らず、任天堂のスイッチから家電から精密機器から中小企業のかばんや靴から
「日本メーカー」とされる商材でも多くが海外で生産されている。
で、それが中国であろうと基軸通貨がドルなわけで(中国自身もドル決済している)円安・円高が日本企業に
とっては採算に直結しているわけ。
また、そのトヨタでも約3割は国内の工場で生産しているし、日本製を輸出している企業は大企業から中小企業まで
沢山ある。それらの企業にとっても円安である方が利益が出る
他方、原油に代表される輸入原材料や輸入食品は円高である方が調達価格は下がる。
これを「天秤に掛ける」わけよ。
そうすれば誰にでも解るように「天秤に掛けると円安の方がダンゼンお得じゃん」ということ。
その理由も幾つかあって
そのトヨタなら利益が減ると1次~5次まであるとされる下請けに対してもタイトにならざるを得ない。
タイトになれば当然、1次~5次の下請け会社の収益も減り給与は上がらず、場合によっては給与が下がることも。
給与が下がれば可処分所得は減り・・・という連鎖が起こる。
あと公定金利(日銀が決める)とは別に市中金利(長期プライムレートなど)という金利があって詳しく書けば
紙面が足りないので簡単に言うと、概ね通貨高になると金利も上がる。
国債の取引レートなどが影響するわけだが、兎にも角にも金利が上がる。
金利が上がると、特に体力のない中小企業などは資金調達ができない、返済に窮するなどして倒産が増える。
また住宅ローンなども上がって消費マインドに水を差す・・・結果、景気は悪くなり巡り巡って可処分所得は減り
件のエンゲル係数は更に上がる。
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