ウオーキングは「ロコモ」「介護」「寝たきり」の予防にはならない
「椅子に座り、反動をつけずに片足で立ち上がれますか?」
こう問いかけるのは、順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の町田修一教授。
もしできなければ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)の始まりかもしれない。
ロコモとは、立つ・座る・歩く・走るといった基本的な動作に必要な筋肉・骨・関節などが衰え、
移動機能が低下した状態を指す。
「ロコモというと高齢者の問題と思われがちですが、実は40~50代から始まり、
何も対策をしなければ、還暦を過ぎたころから一気に進行します。
そして、そのまま悪化すると将来的に要支援・要介護のリスクが高まります」町田教授
白筋を鍛えることが必要:ロコモ対策には筋肉を鍛えることが重要だ。
筋肉は骨に沿って付着していて、筋線維と呼ばれる細い組織が束なってできている。
この筋線維には「赤筋」と「白筋」がある。赤筋は歩くなど持続的に動くときに使う。
一方、白筋は体を動かし始めるとき、大きな力を出すとき、瞬発力を発揮するときに使う。
白筋を鍛えるのには筋トレが最も効果的だ。おもりを持たなくても、自分の体重を利用する
自体重トレーニングで十分鍛えられる。「いつでもどこでもだれでも手軽にできる方法として
お勧めなのは、スクワットとクランチです。全身の中でも最も筋力や筋肉量が落ちやすいのが
太ももの前側の筋肉で、次に腹筋が衰えやすいからです」
【ロコモのチェックリスト】
・片足立ちで靴下がはけない
・家の中でつまずいたり滑ったりする
・階段を上るのに手すりが必要
・家の中のやや重い仕事(掃除、布団の上げ下ろしなど)が困難
・2キロ程度の買い物をして持ち帰るのが困難
・15分くらい続けて歩けない
・横断歩道を青信号のうちに渡りきれない
記事全文:
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/health/36987...
返信する